48式(後半)を覚える

<48式について>


太極拳の套路は大きく分けて2つあります。

第一路と呼ばれるものは柔らかい拳で、”松”し、丹田に気を溜め、力ではなく気を通すことによって動くことができるようにします。

第二路と呼ばれるものは第一路を踏まえて、剛の拳を学ぶものです。俗に炮捶と呼ばれます。


冯志强老師は古くから伝わるこの二つの套路を重複のないように再編成しコンパクトにまとめました。

第一路をコンパクトにしたものが48式、第二路をコンパクトにしたものが46式です。

後に、入門者や老人のために第一路の48式から足技を省いた24式を編成しました。

足技は太極拳には不可欠なので、できるだけ48式まで学びたいものです。 

                                  (記2014/12/12)


48式の前半は24式の第20式撃地捶までとほぼ同じです。


ちょっとした違いがあるのは、第2式、第6式、第7式、第11式、第14式です。


24式の第16式は倒巻肱(退歩:後ろに下がる動作)ですが、48式ではその前半部分を肘底捶とし(左肘を下げてしゃがむ動作)第16式とし、後半部分の後ろに下がる動作を第17式倒巻肱としています。そのため以下、24式と48式では同じ動作でも番振りが一つずつずれています。

24式の第20式撃地捶は、48式では第21式になります。


第22式から後について下に劉老師の動作を載せています。


22式 翻身二起脚

 

23式 獣頭式

 

24式 旋風脚

 

第25式 右蹬脚

 

26式 小擒打

 

27式 抱頭推山

 

28式 前後招

 

29式 双震脚  (両脚による震脚)

 

30式 玉女穿梭

             (美しい娘が通り抜ける)

 

31式 穿心肘 (心臓を肘で貫く)

 

32式 擺脚跌叉 

    (脚を振り回し、脚を開いて身体を落とす)

 

33式 金鶏独立 (金の鶏が一本足で立つ)

 

34式 十字擺蓮 (十字に蓮を振る)

 

35式 指襠捶 (股ぐらを指して拳で打つ)

 

36式 野馬分鬃

    (馬のたてがみを分ける)

 

37式 運手

 

38式 高探馬

 

39式 左右擦脚

 

40式 左蹬脚 (蹬dengは(ペダルなどを)踏む意味)

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2012/3/20

日本養生学会第13回大会で研究発表をしました。

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