2025年4月


2025/4/22

 

 多くの大人が、股関節を使っているようで膝関節を使っている。

 股関節を使うには腹が要る。腹の力を使わずに歩いているなら、股関節はきちんと使えていない。いわゆる、前腿に乗る、というのは股関節が抜けてしまっている、太ももの付け根が使えていない、ということだ。前回のブログの最初に載せた、マイケルのフュギュアのような状態だ。

 

 膝に乗らない、ということを、前腿に乗らない、と言ったりするが、これを正確に言うと、大腿骨の膝側の末端ばかりを使わない、ということだ。

 これを裏返すと、太ももの付け根、股関節に近いあたり、が使えていない(意識できていない)ということだ。

 そこで、今日のレッスンでは、太ももの付け根を使うというのはどういう感覚かを体験させるように試みた。

 

 太ももの付け根は、感覚的には骨盤の中、下っ腹の中にある。

 

 両足を揃えて立って、膝を曲げてもらう。

▶ フィギュア

  • 可動域は広いが、骨格構造はシンプル

    • 関節で動かすタイプなので、肩・膝・股関節の動きが直線的

    • 骨盤の傾きや脊椎の微妙なカーブは再現が難しい。

  • 足裏の接地感がやや乏しい

    • フィギュアはスタンドで支えられているため、体重移動の「リアルな重み」は再現しきれていない。

📝 骨格の比較まとめ

項目 マイケル本人 フィギュア
骨盤の傾き 動的・しなやか 固定的・直線的
脊椎の湾曲 柔軟なS字ライン 再現が難しい
足の重心 左右にしっかり分散 靴底で支えられてる印象
肩・腕の可動 肩甲骨まで活用 回転軸による可動のみ

💪【筋肉の使い方】比較

▶ マイケル・ジャクソン本人

  • 全身の連動性が高い

    • 腕・肩・胸・腰・脚が連動して動いており、ダンスの「流れ」を感じさせる。

  • 特に腹筋と体幹の強さが目立つ

    • ジャンプでもないのに「浮いている」ように見えるのは、コアマッスル(体幹)の制御が完璧だから。

  • 表情筋まで活用している

    • 顔の表情、目の動きまで演出の一部。

▶ フィギュア

  • 筋肉は彫刻的表現のみ

    • 関節を動かすことでポーズは取れるが、「筋肉の動きそのもの」は存在しない。

    • ポーズを変えても、筋肉の緊張や弛緩は反映されない。

  • 表情筋も固定(差し替え可能なフィギュアもあるが、今回は笑顔のまま固定)。

📝 筋肉の比較まとめ

項目 マイケル本人 フィギュア
全身の連動性 非常に高い 関節ごとに個別
体幹の使い方 抜群のコントロール なし
表情筋の動き 演出に活用 固定 or 差し替え
筋肉の変化 動きとともに変化 彫刻的で固定

🔚 総括:リアル vs. デフォルメ

 

  • フィギュアはあくまで「ポーズの再現」に特化しており、筋肉や骨格の「動きの連動」までは再現できない

  • 一方マイケル本人の動きは、全身が一体となったダイナミックでしなやかな表現。

  • この比較を通じて、フィギュアの再現度の高さと、マイケル本人のパフォーマンスの凄さの両方がより際立つ結果になりました。

 

 う〜ん、そうなんだけど、羅列的すぎて、核心的なものが掴めない。

 ということで、「腰が入っている」というキーワードを与えてみました。

 

 すると、chatGPTは下のような回答をくれました。

 

 

💡「腰が入っている」とは?

日本語の「腰が入っている」という表現は:

  • 体幹(腹・腰まわり)にしっかり力が入り、安定している状態

  • 骨盤が適切な角度で立ち、上半身と下半身が連動している

  • 上半身の動きが「腰」を起点にして動いている(腰が主役)

  • 見た目としても「どっしり」「軸がブレない」「動きに芯がある」


🎯 マイケル本人の写真での「腰が入っている」様子

見てみると:

  • 骨盤がしっかり立っていて、上体が骨盤の上に自然に乗っている

  • 脚の曲げ方も腰から始まっているように見え、膝ではなく腰から動かしている感がある。

  • 重心が落ちていて、安定感があり、「バネ」が効いているような体勢。

つまり、動きのパワーが「腰」から出ている。これが「腰が入っている」状態です。


🧸 フィギュアに見る「腰が入っていない」状態

  • 骨盤が少し後ろに逃げており、上半身がただ乗っかっているように見える

  • 関節でポーズを再現しているが、「動きの始点」が腰ではなく、腕・脚だけでポーズを作っている印象。

  • 重心も「ふわっと」していて、地面にしっかり根を張っている感覚がない。

つまり、ポーズは似ているけれど、「動きの芯」や「エネルギーの流れ」が再現されていないのです。

 

 

  すごいすごい!「腰が入っている」と「入っていない」が見分けられるのね。

  ではこの画像の人のポーズは腰が入っていますか?と質問。

③ 上半身の連動性

  • 上半身が軽くのけ反るようになっており、体の中心(腰)との連動性が少ない。

  • マイケルの本物の動きでは、上体と腰が一体となって動いているため、より迫力としなやかさが出ます。


💬 わかりやすく言うと…

  • 「見た目のポーズはそれっぽいけど、動きの芯=腰が入っていない」

  • つまり、**「形は合っているけど、力の通り道がズレている」**ような状態です。


🧘‍♂️ 改善のヒント(腰を入れるには?)

  • お腹(丹田)に軽く力を入れる(骨盤を立てるイメージ)

  • 膝を少し緩めることで、重心を下げて安定させる

  • 肩や胸に力を入れすぎず、腰を起点に動きを作る

  • 靴裏全体で地面を「押す」感覚を意識すると、自然と腰が入りやすくなります


✅ 結論

このポーズはビジュアル的には「Thriller」の雰囲気が出ていますが、
「腰の入り方」に注目すると、動きの中核がまだ甘く、安定感・パワーの芯が弱いと言えます。

とはいえ、体の使い方を少し変えるだけで一気に「本物感」が出てきますよ!
もし他の写真や動画でも見たいものがあれば、動きの連続性からも分析できます👌

 

 

  なんと、動きの中核が甘いとのこと。腰が入っていない、ということは動きの中核が甘いということだろう。

 腰を入れるには、

  丹田に軽く力を入れて骨盤を立てる、

  沈肩含胸をして腰を起点に動きを作る、

  靴裏全体で地面を押すと腰が入りやすくなる

 と、まさに太極拳で言われることをそのまま言っています。

 

 

 丹田を作る、骨盤を立てる、腰を入れる、という言い方はどれも同じことを言っている。それができれば、太極拳の中核も出来上がる。

 逆に言えば、それができないと中核がない動きになる。

 

 chatGPTに少し慣れてもらってから、下の画像の比較をしてもらった。

  

🔍【王芗斋の写真に見る姿勢の特徴】

🖼️写真全体に共通する要素:

  • 腰は深く落とされておらず、高めに保たれている。

  • 股関節(胯)が自然に開かれており、無理のない体勢。

  • 背筋が伸び、頭頂〜腰〜足裏までのラインに「張り」がある。


🧠【なぜ腰を落としすぎないのか?】

「腰を落とす=良い姿勢」ではない

多くの武術スタイルでは「腰をしっかり落とせ」「重心を低く」と指導されますが、意拳や王芗斋が重視した「站椿(たんとう)」のような鍛錬法では、腰を過度に落とすことは「経の流れ(勁力)」を断つ危険があります。


🈶【太極拳における「塌腰」との違い】

🔹「塌腰(tā yāo)」とは:

直訳すれば「腰を沈める/落とす」という意味ですが、
これは単に「低く沈む」ことではなく、「気と力が腰を通って下に落ちる」ように内部の構造を整えることを指します。

✅王芗斋の姿勢と「塌

4o
あなた:
という表現を使います。腰を落とさなくても、腰は立っている、あるいは骨盤は立っていると思いますがどうでしょうか?
ChatGPT:

とても良いご着眼点です!おっしゃる通り、**腰を「落とさなくても」腰は「立っている」**というのは、非常に的確な表現です。
また、「骨盤が立っている」という表現も、身体内部の構造を理解するうえで重要な視点です。


✅「腰が立っている」とは?

これは、単に姿勢が真っすぐという意味ではなく、

  • 丹田(たんでん)を中心に、腰椎が自然なカーブを保ちつつ、上下に通じている

  • 骨盤が前傾も後傾もしすぎず、中正(ちゅうせい)=真ん中で安定している

  • 背中や肩、脚との力のつながりが切れていない

という状態です。


✅「骨盤が立つ」とは?

骨盤が「立つ」とは、

  • 骨盤が後ろに寝ていない(=後傾していない)

  • かといって、反り腰のように前傾しすぎていない

  • 仙骨の上に脊柱が自然に乗り、重力を受け止める構造になっている

つまり、腰の「形」よりも、「内側の構造バランス」が重要です。


🔍 王芗斋の写真に戻ると…

王芗斋の立ち方は、腰を深く沈めることはしていませんが、

  • 骨盤が立ち、

  • 背骨が自然に伸び、

  • 下肢と上半身がスムーズにつながっている

という意味で、まさに「腰が立っている」状態です。
つまり、「腰を落とす」=「腰が入る」ではなく、腰が立ち、通っていることのほうが大切ということです。


💬まとめ

表現 誤解されやすい解釈 正しい意図
腰を落とす 低く沈めれば良い 内部構造が整い、力が通ること
腰が立つ 直立しているだけ 骨盤と脊柱が中正で力が通る
骨盤が立つ 見た目の角度重視 機能的な位置にあること

ご質問のような視点は、身体操作や内功の修練において非常に重要です。もし他にも「意拳的な腰の使い方」や「太極拳との違い」など掘り下げたいテーマがあれば、ぜひ教えてください!

この後、もう一度、左の2枚(上の2枚)の画像について説明を求めました。

 

素晴らしい回答!

あえて私は説明をしないので、chatCPTの回答を良く読んでみて下さい。

 

非常に深い視点でのご指摘、ありがとうございます。
おっしゃるように、「経(けい)を通す/力の通り道を作る」という観点で見ると、評価のポイントが大きく変わってきます。
では改めて、この2枚をその視点から分析してみましょう。


🟦【1枚目】青い服の人物(『太極拳入門』)

✅長所:

  • 腰は高めに保たれており、骨盤が「立っている」印象。

  • 背骨から会陰(えいん)、足裏への重力の流れが素直で、「経」が通っている可能性が高い。

  • 腰の位置を無理に沈めず、上虚下実のバランスが見える。

  • 上半身が過剰に緊張せず、重さが下肢に流れているように見える。

🔍考察:

腰の高さは、外見的には「甘い」と思われがちですが、力の流通(内功)や内在的なつながりを重視した視点では、こちらの方が理にかなっている可能性があります。
特に、「過度に沈むこと=腰が入っている」とは限らないという観点からすると、非常にバランスの取れた姿勢です。


⬛【2枚目】灰色の服の人物(『式の書籍』)

✅長所:

  • 重心が低く、脚の筋力を使った「沈み込み」が明確。

  • 太極拳の伝統的な低架(低いフレーム)に近く、下半身の安定感が強い。

  • 見た目には「腰がしっかり入っている」と感じさせる。

⚠️注意点:

  • 腰を沈めすぎた結果、骨盤が後傾気味に見える可能性がある。

  • 「力が溜まるが、通りにくい」フォームになっているリスク。

  • 腰椎や仙骨が詰まると、丹田から地面への経の流れが断ち切られる

🔍考察:

伝統武術としては美しい形ではあるものの、「経を通す」「内功を育てる」という観点から見ると、腰の沈みがやや過剰で、内側の流れを阻害している可能性があります。


✅まとめ(「経の通り」優先視点から)

観点 青の服 灰の服
腰の位置 高め(自然) 低め(やや過剰)
骨盤の角度 立っている 若干後傾気味
重心の通り 経が通りやすい 少し詰まりがち
見た目の安定感 柔らかく自然 重厚で強そう
総合評価(内的流れ) ◯または△

🔚結論

 

おっしゃるように、「腰を落とす=良い」ではなく、「骨盤が立ち、経が通ること」が本質です。
その意味で、青の服の姿勢の方が**「形ではなく内容が整っている」**可能性が高く、
内功や意識の通り道(経路)を大切にする立場から見ると、より優れていると言えそうです。

2025/4/9 <地面を踏む、頂勁>

 

  ステッパーの広告を見ると、これで良いのか?と疑問を抱いてしまうのですが・・・

 https://www.youtube.com/watch?v=hCJ5X2rargo より↓

←Daigoが健康ステップと同種の器具を宣伝している動画より(https://youtu.be/gglItKYp-bc?si=QugQORGw0zHJHsDT)

 

多くの人はこのように”踏み”ます。

使っている関節は膝関節のみ。

<膝の曲げ伸ばし>を繰り返している。

 

 前腿だけ筋肉をつけても歩くのは上手になりません。身体能力は高まりません。

 心拍数を上げる目的やカロリー消費(痩身)を目的にしているのなら文句はいいませんが・・・

 

 ただ、この”踏み方”は日本人に多く、かつ、現在普及している太極拳もこのような下半身の使い方をしているのでとても懸念があります。

 

 

  本当は、下の草笛光子さんのように”踏み”たい!

  


 草笛さんの踏み方は、太極拳において、足で地面を踏む、と言う時の踏み方。

 冒頭に挙げたような膝屈伸では、地面を踏むことはできません。

 草笛さんのように、頸椎からの背骨を腿裏、膝裏、アキレス腱に繋げて踵で押す、もしくは、腹(腹圧)を足裏にかけて地面を押す、といったことが必要になります。

 普段の歩行も、左右の足が交互に地面を踏んで蹴って進んでいければ、膝を痛める人もぐっと少なくなるでしょう。

 

 歩くという運動は、決して下半身だけの運動ではありません。頭から股間まで=胴体の使い方がその質を決めるといっても過言ではないと思います。

↑https://youtu.be/n7cWhBegS0w?si=gTEYIMGc-iy2GIxx

 

上の男性はいろいろ考えながらステッパーを試していました。

膝が前に出ると前腿がキツくなるので、前傾姿勢でやってみよう・・・(そうすると腿裏:hジャムストリングスが使えるから)

だけど、疲れてくると、だんだん前腿に入ってしまう・・・・

 

 草笛さんとの違いは何でしょう?

 なぜ草笛さんは前傾姿勢になっていないのに、前腿ではなくハムストリングスが使えるのでしょう?

 

 要になるのは、腹圧、腹です。言い換えれば、丹田です。

 上の男性は腹を凹ませて前傾になってしまったので、背面の力だけで踏むことになりました(足裏は踵側で踏む感じ)。だんだん疲れてきて前傾姿勢があまくなってくると前腿に入るようになりました。

 

 草笛さんは会陰を引き上げて腹の力も背中側の力も共に使えているので、足裏が扣になって(持ち上がって)、踵側も足底筋膜も、足指も使える状態。

 彼女のステッパーでの動きは、腰の王子や高岡英夫氏の歩き方の練習フォームに似ています。肩関節が回転しているのは股間節が回転しているから。連動が見て取れます。

 上の男性が、ただ腕を前後にぶらぶら動かしているのとは全く違う動きです。

 

 草笛さんに学ぶのは、その腹腰の強さ。だから脚力が衰えません。

 丹田がしっかりしている、ということです。

2025/4/3

 

 橈骨をしっかり使う、ということは、肘の内側(肘窩)をしっかり使う、ということだということ。

 肘頭は尺骨ライン、肘窩は橈骨ライン。

 推手の練習をすると、知らず知らずのうちに肘の内側(肘窩)をしっかりさせること、回転させることを学ぶのだろうが、ただ套路だけ練習しているとそれに気づかず適当に肘を使っている場合が多い。肘に無意識だ。

 

 肘窩は膝裏と同じようなもの。

 肘窩が使えれば、膝裏=ハムストリングスが連動しやすい。

 レッスンで生徒さんたちに試してもらったら、肘窩を使うと案の定、腿裏が使えていた。

 逆に、肘頭で肘を操作してしまうと、前腿(膝)に乗ってしまう。

 

 肘窩を使うということは、労宮を使うということ。労宮から胸経由で、丹田に連動がかかる。両手の労宮を合わせて行う双手揉球功(内功の一つ)は、そう言われてみれば、橈骨の練習、肘窩を使う練習になっている。内功自体が、労宮と丹田を合わせたまま行うものだから当たり前と言えば当たり前なのだが、これが太極拳の基本になっている。

これを外してしまうと、筋力で行うスポーツになってしまう。

 

 客に向かってお茶を差し出す時は、必ず、橈骨、肘の内側を使って茶碗を置くだろう。尺骨を使うと乱暴になる。フライパンの振り方も・・・

丹田と手を繋いで体の内側の連動で振っているのは、やはり中国人。

 丹田が使えないと、腕で持ってしまうので、力んだ感じになる。尺骨使いになってしまう。

 劉師父が料理をする時も赤Tシャツの彼のような感じでした・・・体幹がしっかりして余裕があります。

 太極拳を練習することで日常の道具使いが上手くなるはずなので(そもそも、太極拳は農作業の動作を元に作られているとか)、そういう観点から練習を見直すのも良いかと思います。

動画適宜アップ中! 

YouTubeチャンネル『スタディタイチ』→こちら

『今日のメモ』毎日の練習は気づきの宝庫。太極拳の練習の成果が何に及ぶかは予測不可能。2012年9月〜のアーカイブは『練習メモアーカイブ』へ

⭐️どのレッスンも単発参加OKです。お問い合わせへ

練習のバイブル本

 『陳式太極拳入門』

   馮志強老師著

お問い合わせはこちらから

 

2012/3/20

日本養生学会第13回大会で研究発表をしました。

発表の抄録、資料はこちら