2013年4月

2013/4/28 <見て触る練習、悟性、松、そして立つ>

 

今回直接師父に教わった生徒さんの反応はとても興味深い。

ある生徒さんは、「百聞は一見に如かず、百閒は一触に如かず」と言って、見て、そして直接身体を触ることでとても多くのものを学んだようだ。

 

本来このような練習は師について見よう見まねで身を以て学んでいくもの。全身を耳にして、師の一挙手一投足に注意を払い、そこから様々なことを吸収していく。言葉はほとんどない。昔の師弟関係なら弟子から師に質問をすることも許されない。必要な時に師が弟子にヒントとなる言葉をそっと耳打ちして教えてくれたりしていたよう。

 

昔私の師父がその師について学び始めた時も、零下10度にもなる冬の朝、5時から1時間ただ立たされて1か月は何も声をかけてもらえなかったという。1か月たってやっと一度姿勢を直してくれて、「明日から1時間10分立て」と言われ、また一か月間は放っておかれる。2か月終わってまた師が来て「明日からはさらに10分長く立て」と言われる。3か月経った時には最初30人ほどいた新生徒たちが2,3人まで減っている。ここまでふるい落としてやっと師は太極拳を教え始めたということだ。

それにしても、師はしゃべらないという(そもそもしゃべる行為は気を漏らす!)。だから師が兄弟子を教えている時などは、後ろで新参者として立たされていながら耳がダンボになって師が何を言うのか一生懸命聞いていたりしたという。師の一言一言が非常に貴重で、そこから”悟る”か否かで進歩に大きな差が出たようだ。

 

太極拳の練習はとても地道なものだが、そこに”悟性”が働くどうかで練習の面白さが変わってくる。悟性が強ければ毎回同じような練習の中に毎回新しい発見がある。それは進歩につながる。やればやるほど面白くなる。

反対に悟性がなければ、練習は単調なものになる。ただの惰性か我慢で練習することになり、面白さもなければ進歩もなくなる。

これは生き方の問題にも直結する話で、人生を意義深くできるか否かも悟性の働きの良し悪しと関係するだろう。この点、太極拳の練習は”悟性”を鍛える練習だというのが私の常々思うところ。

 

師父が師について学んでいた頃の伝統的な学び方は、ひたすら師を見てそこから学ぶという方法。”見る”ことで学び(時に悟り)、ちょっとした一言で”悟る”(”悟る”はちょっとしたジャンプ!)。

が、翻って、私が今生徒さんを教えている方法は、ともすると私の言葉が優位に立ちがち。説明が多く、”ただ見せる”ことが少なくなりがちだ(それはまだ自分の功夫に自信がないからかもしれない・・)。

今回せっかく師父が来たのだから生徒さん達にはぜひ”見て”欲しかった。本物を”見る”ことできっと何か得る(”悟る”)ことがあるに違いないと思っていた。

実際練習では、師父は見せるだけでなく、実際に身体を触らせたりしてくれたので、胸の気が腹に移動したり、体の中が空気のボールのようになっているような感じも手の感覚をもって知ることができたようだ。タントウ功の立ち方についても、生徒さん一人一人、直接手を使って直していったので、ただ言葉を頭で理解するのとは違い、皆”身をもって”その正しい姿勢の感覚を得られたのではないかと思う。

 

結局、最後は”頭”で理解するのではなく”身体”で理解しなければならない。全身が”脳化”するような感覚。これが意識の拡大、即ち、意識が全身に及ぶ感覚だと思う。

このような”全身の脳化”のためには、意識を一旦丹田にすべて集めなければならないが、『意識』を一点に集めることは即ち、『気』ひいては『力』を一点に集めることでもある。つまり、意識を丹田一点に集めることは、全身の力を丹田一点に集めること。そしてこれはまさに”松(ソン:余計な力を抜く)”となる。

 

”松”は決して体中の力が抜けてなくなってしまうことでなく(それでは立ってられない!)、身体内の意識をすべて丹田一点に集めてしまうことで、丹田以外の部分の力が抜けてしまったかのようになる状態とも言える。

太極拳の練習は「松に始まり松に終わる」というが、『松』はすべての前提条件であるとともに、最終的に目指すゴールでもある。悟性を最大限に発揮するにも「松」が必要となる。

とすると、やはり、毎日「立って」(タントウ功)をして「松」の練習をしなければならない、と、またタントウ功に戻ってくる。

今回師父は皆に毎日20分は立つように、できれば30分立って欲しい、と言っていた。

それがすべての”近道”であり、それを抜いての練習は遠回りの結果になる。これは師父自身の体験から出る言葉であるし、私も同じ感覚を持っている。

今回私も”立つ”意義を再確認した。師父に再会する日に向けてまた新たな気持ちで練習を始めたいと思う。

 

2013/4/24 <新しい套路の練習>

 

この2週間は陳式太極拳の第二路 <炮捶(パオチュイ)>の46式を集中的に学んでいる。

久しぶりのマンツーマンレッスンで気が付けば5時間近くやっていたりする。

炮(パオ)は日本語なら“砲”。捶(チュイ)は”拳でたたく”という意味。

よって炮捶(パオチュイ)はひたすら叩いたり打ったりする技のオンパレードになる。

 

陳式太極拳の套路にはそもそも第一路と第二路があるが、第一路は柔らかさを主としているのに対して第二路は剛を主としている。イメージ的に言うと、第一路は気功の練習として老若男女年齢を問わずゆっくりと静かにやる感じだが、第二路は典型的な武術で血気盛んな若者が好きそうな感じだ。

これまで私が練習してきたのは第一路から足技などを省いて誰でも練習できるように最も簡易化した「24式」と、足技も含めて第一路の技を全て含みつつ重複を除いた「48式」だった。

これに今回初めて第二路の系統の簡略版である「46式」を習うことになった。

新しい技を学ぶとまた新しい身体の感覚がある。技がしっくりくるためには、そこまで身体を調整していかなければならない。

短期間で身体に覚え込ませるために、頭と身体がフル回転している。久しぶりの超集中で頭の中の空間までも広がっているよう。なんとも言えない充実感、幸福感のようなものがあるが、これは自分の能力の限界に挑む時に”拡がる”感じがするところに快感を感じるのかもしれない。中心を保ちつつ”拡がる”感覚、それはきっと無意識的に人が追い求めている感覚の鍵を握るのだろう。

 

(第一路、第二路など陳式太極拳の套路の構成等については改めて整理したいところ)

2013/4/20

 

師父からの教えの再確認、整理のメモ

 

★なんといっても「含胸」!ここから始める。

 

1.目的は背骨を真っ直ぐにすること(S字カーブを真っ直ぐに立てると気が通りやすくなる)

→背骨カーブの凹んでいる2か所が問題。2か所とは首と腰。

→頸椎の凹んだカーブは下顎を引けば真っ直ぐになる(首が真っ直ぐに立つ)。

→腰の凹みを真っ直ぐにする要領が上の「含胸」

 なぜなら、「含胸」にすればおのずと命門のツボが張り出てきて腰の凹みがなくなるから。

 

2.「含胸」の要領

  胸(膻中のツボ)を①後ろに引きつつ②下に引っ張り下ろす。

 ※ただ後ろに引くだけでは猫背のようになるだけ。後方に引っ張りつつ丹田の方へ引   っ張り下げることで気(空気)が胸から腹に落ちる。膻中を引っ張り下げる時に、一緒に肩井のツボを身体の内側から下に引っ張り下げるような要領→自然に「沈肩」になる。

 

3.「含胸」ができれば命門が後ろに張出し、腰(帯脈)が”円”になる。

 腰を地面に平行な線で切った断面図が真ん丸円になるのが理想的。平べったい円では使えない。

→真ん丸円にするには腹に空気を入れて気球のように膨らませて、背中側の命門を後ろに推し出す必要あり。

 

とりあえず今日は以上。

(時間がもう少しとれるようになったら、また詳しく書く予定。)

2013/4/17

 

師父に久しぶりに教わるとまた新たな発見あり。

以下自分のためのメモ。

 

1.站樁功は二段階に分ける

  まずは膻中(胸の真ん中)を引っ込めて下に沈める→そうすれば命門がでる。これが第一段階。

 これができるようになったら、鼠蹊部を後ろに折り曲げるように(股関節を緩める)これでやっと腰から尾骨までがまっすぐになる(第二段階)

 

2.坐る:站樁功は上の要領をクリアした上で、二つのお尻に”坐る”。

 ”坐”る”は姿勢が高い、低いとは関係がない。高くても坐れるし、低くても(お尻がでっちりになっていれば)坐っていないことがある。

 

3.つま先は上げてはいけない(站樁功でも動功でも)。踵に乗るとつま先が上がってしまう人がいるが、この時は少し前傾姿勢になれば体重を踵にのせていてもつま先が浮かない。

  

4.意念の使い方はいろいろあり。(詳細は割愛)

 

5.呼吸:吐くは開。吸う合。これもやり方いいろあり。

  例:双腿昇降功では先に吐きながらしゃがんで吸いながら上がる。これで身体が開いたら、逆にして、吸いながらしゃがんで吐きながら上がってくる。

 

6.結局身体に力がなければ技を知っていても意味がない。

  力は柔らかさからくる(力んでいては力がでない)→柔らかさを作る近道は站樁功。

  毎日最低20分は立つ。チリも積もれば山となる。

 

7.更に正確に動く (基本功、手の位置、円の軌跡、歩法)

 

とりあえず今日はこの程度のメモ。

師父の新しい動画をアップしたのでその柔らかさを見て下さい。

 

2013/4/13 <環跳のツボ>

 

最近の私自身の興味はおしりにある「環跳」のツボ。

このツボは脚を操作する上で最も大事なツボの一つ。しゃがんだ姿勢から跳ぶ時、このツボが活躍する。

場所については中国と日本で少し捉え方が違うようだが、お尻のえくぼの位置(梨状筋の起点から3分の2)と考えていればよいかと思う。

(右はカールルイス。青の♥が環跳のツボ)

 

 

環跳は下肢のツボだが、これに胴体部分の「腰眼」とつながれば下半身ど胴体が連結し、脚に力が出てくる。

「腰眼」は臍裏の「命門」の左右斜め下にあるツボ。

 

下の図で、青の♥が環跳、緑の♦が命門、緑の★が腰眼。

 

 

身体は縦ラインで見ると、真ん中を走る中心線(任脈・督脈で構成)と左右のサイドライン(肩の「肩井」と足裏の「湧泉」を結ぶライン)の3本に分けることができる。

中心線である任脈・督脈の最下部は会陰で、サイドラインは肩から脚を通って足裏に達している。そして「腰眼」や「環跳」は背中の左右のサイドライン上にある。

 

腰の力をうまく足裏まで伝えるには、中丹田の力を後丹田である「命門」に回した上で、それを「腰眼」を開くようにして腰の左右に分けて伝え、その後「環跳」のツボを開いて「腰眼」まで達した力をお尻を通過させて脚に届かさなければならない。

中丹田→命門(後丹田)→腰眼→環跳ぶ→脚の外側や後ろ側の経(膀胱系・胆経)・・・と落としていくことになる。言い方を変えれば、関所になるのが、命門や腰眼や環跳のツボで、これらが閉じたままでは力や気がその点を通過できない。ツボをクッと”開く”ことが必要になる(その感覚を伝えるのは難しいが、力を込めるのではなく、力をちょっと抜いて開く要領。眉間のしわを伸ばす時のような感じ(?))

 

昨日、一昨日とテレビでフィギュアスケートの大会を見ていたが、滑りすいアイスリンクの上では地上よりも更に足裏まで気を落としてしっかり地面(アイス)を”掴んで”おく必要がある。だから誰でもスケートをする時は股関節や膝関節を曲げる。直立で滑っては転んでしまう。股関節や膝関節を曲げる(正しくは”緩める”)ことによって、身体の力(気を足裏まで落とそうとするのは身体の自然な反応だが、スケーターの滑りを見ていると、ほんと見事に「環跳」のツボがよく使えている。まさにおしりが太腿化している。

 

私はこの一年右の環跳のツボの開きが悪く、それを開く努力をいろいろしてきた。1年かけてやっとメリメリっと音を立てて開くようになってきたが、そこが開くと脚の可動域が格段良くなる。テレビでスケーターのお尻ばかり見てしまったのは、自分が今そこに注目しているからだろうが、普段街で歩いていて、そんな風にお尻を使っているのは幼児くらいで、ほとんどの人のお尻は中心に寄っていて左右の張出しがない。「環跳」のツボは使えていない。

以前から太極拳や他の中国武術を習ってきている生徒さん達が、太極拳では絶対にお尻を出してはいけないと習ってきました、と口を揃えて言うが(左の図を参照)、これでは「環跳」のツボは絶対に使えない。ということは脚が使えない。ちなみにこのような姿勢でダッシュはできない。速くも走れないし、ジャンプもできない。

「①腰椎は伸ばすようにしながら(腰を反らせない様にしながら)、②尾骨は少し後ろに上げ気味(尻尾を上げるような要領)にする」というのが完成形だが、ほとんどの太極拳の教室で、この①をクリアするための要領だけを教えて、その次の段階の②を教えていないようだ。

・・・・この話はまた次回に譲るとして、ここでは私の集めたスケーター(キムヨナと真央ちゃん)の写真での「環跳」のツボを紹介。

ツボに♥マークつけました!

2013/4/8 <站樁功で目に見えず触れないものを探求する、丹田とチャクラと内分泌腺の関係>

 

站樁功を一人外で練習するには、人に何と思われても気にしない心が大事になる。

一旦中に入ってしまえば(瞑想状態に入ってしまえば)、外界のことが遠く感じられるので自然に気にならなくなる。それでもたまに、特に子供などは近寄ってきて、「何やってるの?」と聞きにきたりするから、わざわざ自分の外に出て答えるか、出るのも煩わしいから無視して不気味がらせておくか悩むところだったりする。

 

先日一人で立った場所はオフィスビルディングの庭。

もし警備の人が来て何をやってるか尋ねられたらなんて答えよう?と立ち始めに考えた。

”太極拳の練習です”、と言っても良いのだが、ただ立っていて何の練習?といぶかしく思われるだろう。もし、”気を身体に巡らしてツボを開けているのです”、と私にとっては最も普通な答えをしたら、相手は???で意味が分からないだろう。更に進んで、”天人合一の境地に至るための練習です”などと理想的な回答をしたら、どこの宗教団体の修行かと、それこそ練習をお断りされるかもしれない。

しばらく妄想してふと名案が浮かぶ。

”腰痛がひどいので、このように腰を伸ばして立って腰痛を治しているのです”、そう、腰痛解消のため、と言えばきっと誰も不気味がらないだろう。実際それは嘘ではない。

腰痛解消には、腰椎を伸ばして力を抜いて立つ站樁功は最も効果的だ。これは万人受けする回答!と自画自賛。

 

站樁功は、腰痛解消等という誰にでも理解できるような肉体的な側面から、気を回すとかツボを開けるという肉体よりもさらに微細な部分への感覚、心を静めて安寧の境地に至る精神的な側面、そして天人合一に至る霊的な側面まで、人間のすべての側面を網羅する奥深さがある。

筋肉や骨は肉体の中でも最も表面的な部分で、そこから内臓に入り、気血の動きを捕まえ、更には全ての指令塔となる”意”を意識できるように一歩一歩内側を探求していくのが太極拳の醍醐味。

目に見え触れるものから、徐々に目に見えない触れないものへ、と意識できるようにするのがこの練習。

「太極拳の入門には10年かかる」とよく言われるが、それはその所謂肉体の内側の意識を捕まえられるようになるにはかなりの年月が必要ということだ。

もちろん人によって”入門”するまでにかかる時間に長短はあるが、”有名だが理屈を知らない先生(名師だが明師ではない老師)につけば一生入門することはできない”と言われている。どんな習い事でも同じだが良い師と出会い、自分がしっかり努力するのが正しい道を歩み進歩するための必須条件。運と努力、ともに必要。

 

本当は今日は太極拳の丹田とヨガのチャクラの関係について書くつもりだったのだが、いつものことだが、書き出すと勝手に指が動いて、本来書こうと思っていたことではないことを書いていたりする。それはおしゃべりと同じだ。

 

以下、チャクラと丹田について簡単にメモ。

 

太極拳のベースには道教の修行法があるが、そこで使われる丹田はヨガでいう7つのチャクラと対応している。

左の図では、赤球が第1チャクラ(ムーラ・アーダーラ)、橙球が第2(スヴァ・アディシュターナ)チャクラ、黄球が第3チャクラ(マニプーラ)、緑球が第4チャクラ(アナーハタ)、青球が第5チャクラ(ヴィシュッダ)、薄紫球が第6チャクラ(アージューニャ)、紫球が第7チャクラ(サハスラーラ)と呼ばれている。

 

これらのチャクラは大事な内分泌腺上に位置しているが、その場所には任脈上のツボがある。

その対応関係は以下のとおり。(注:第1、2、3チャクラと内分泌腺の相関関係については諸説ありますが、適宜参照した上で自分の感覚を加味しています。)

 

第1チャクラ・・・会陰・・・性腺

第2チャクラ・・・関元・・・性腺、副腎

第3チャクラ・・・気海、神阙(臍)・・・副腎、膵臓

第4チャクラ・・・膻中・・・胸腺

第5チャクラ・・・天突・・・甲状腺

第6チャクラ・・・祖窍・・・脳下垂体

第7チャクラ・・・百会・・・松果体

 

私の太極拳の流派では、第2チャクラを下丹田、第3を中丹田、第6を上丹田としているが、多くの気功、太極拳の流派では第2または第3チャクラを下丹田(いわゆる丹田)、第4チャクラを中丹田、第6チャクラを上丹田としているようだ。

 

私自身站樁功をしていて、身体を真っ直ぐに”貫通した”ように感じる時は、この内分泌腺達が一直線上に並んでいるような感覚がある。そうすると、内分泌腺各々の働きが良くなるだけでなく、それらの間の循環がうまくいっているような気がしたりする。

 

なお、站樁功の要領で「下顎を少し引く」とか、「胸を含む(含胸)」というのがあるが、前者は”喉を少し奥に引いて喉奥に少し空間をとる”意味で、これは天突(第5チャクラ)のツボを開ける要領だ。後者はの「含胸」は胸を少し引く意味だが、これは正確には胸全体ではなくて、第4チャクラの膻中のツボを少し内側奥に引く意だ。いずれも、天突や膻中のツボを百会と会陰をつないだ直線状に並べるために必要な要領で、その位置にあればその部位に対応した内分泌腺の働きが最も良くなるのだと思う。

 

太極拳の練習では、精(下丹田)→気(中丹田)→神(上丹田)と上向きに変化させていった後、また神→気→精、と戻して、ぐるぐる循環させる。

内分泌腺の関係について詳細はよく調べていないけれども、脳下垂体(上丹田)が身体の下部にある様々な内分泌腺を刺激するホルモンを出していることに鑑みれば、精気神、という抽象的な言葉で表されていることもそれほど雲をつかむような話ではないかと思ったりする。

 

ホルモンは若返りの鍵を握るとも言われているから、もう少しお勉強した方がよいなぁ。

2013/4/3 <足首の考察>

 

昨日、今日と雨模様。

昨日は雨の中、公園の日本庭園を臨む休憩所で常連生徒さん達と練習。雨の中、桜が濡れ、散る様は何とも風情があり、このような中で練習できるというのは一生のうちで何回あるか分からないなぁ、などとしみじみ思ったりする。

 

さて、そのような感性を刺激するような練習とは別に、家に帰ってから再び人体のパーツパーツについて考えてみる。練習すればするほど複雑になってきて、却って説明が難しくなってしまう。

とりあえず足首について整理してみたいと思い、大事なツボをピックアップしてみた。

足首は前、後ろ、外踝側、内踝側、の4つの場所における大事なツボを外さなければ、きちんと”立つ”はず。

 

以下、足の写真をつかって少し説明してみる。

 

まず押えなければならないのは、前(足の甲側)にある胃経の『解谿』(上の図では見ずらいかも。靴ひもを解く位置で、少し凹んだ場所)。ここの開合によりつま先が上がったり下がったりする。老人になってつまづくのは、このツボがしっかりつかえなくなるから。脳梗塞などをしてリハビリが必要になるのもこのツボ。

このツボが伸びて開いたようになると、足の甲が伸びてつま先に力がはいる。つま先で蹴る時はつま先に力を入れるのではなく、このツボを開くようにすればよい。これはバレエダンサーがトウで立つ時も同じ。

 

『解谿』の対のように足首の後ろ側、踵側にあるのが膀胱経の『崑崙』。アキレス腱の位置だ。『解谿』が開いた時(伸びた時)は『崑崙』は閉じたようになり、反対に『解谿』が引き込まれたようになった時はアキレス腱が伸びて『崑崙』のツボが開いたようになる。

足首が前後に揺れ動いた時、足首を支えるのはこれら二つのツボ。例えば膝が前に出た時、これらの二つのツボがしっかり足首を支えていれば膝に過重な負担はかからない。

 

外踝側には胆経の『丘墟』がある。ここは”丘”であるから張り出していなければならない。ここがしっかり外に張り出していないと、体重が親指側に落ちてしまって、土踏まずを潰してしまう。すると身体の力が全て落ちてしまう。土踏まずが上がるからこそ、足裏は、排水溝の詰まりを取る”ラバーカップ”のように、地面の力を上に吸い上げる力が発揮できるようになる。

 

これに対して内踵側にはいくつかの腎臓の経絡の大事なツボがある。少なくとも下の図に掲げた4つのツボはどれも大事。外踵の『丘墟』の対になるような形でこれらのツボは位置するが、私の感覚では内踵はツボの点で捉えるのではなく、そのあたりの面で捉えれば良いと思う。ここがしっかり使えると、内踵からふくらはぎの内側、太腿の内側を伝って会陰近くに気が上がっていくような感じがする。片足立ちの際にはこのラインが非常に重要になる。

 

昨日の練習で、動功のしゃがむ練習(双腿昇降功)の際、しゃがみながらいつの間にかお尻が中央に寄ってしまって、しゃがんだ姿が和式トイレに入ったお婆ちゃん(?)のようになっている生徒さんがいた。

本当はお尻をしっかり割ったまましゃがむのだが、しゃがみ切った際に足首が地面に垂直に立つようにするのがコツ。

しゃがむ動作一つとっても足首の運動がとても大事だ。

ちなみに、この状態から重心移動の練習をすると、立ち上がった時の重心移動も正確になる。即ち、しゃがみ切った状態から、左足首の外側のツボ『丘墟』を潰さないように(張り出して)、右のお尻を右踵の上に載せたところが右への重心移動。お尻と踵が”合う”のが正確な重心移動だ。通常の太極拳の際にも、お尻がちゃんと踵に落ちたところまで重心移動をしなければならない。中途半場なところで左右の重心移動をしてしまうと、膝で重心移動することになってしまい膝を痛める原因になる。

 

このあたりの練習を動画にしてみたので、余興と思って見てみて下さい(家の中の雑音が気になるので音楽をかぶせました。ちょっと変な感じ。)

自分の動きはなかなか自分ではチェックできていないので、たまに動画を撮るのもいろいろ勉強になります。

 

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2012/3/20

日本養生学会第13回大会で研究発表をしました。

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