第7式 斜行 (シエシン)

第7式は「斜行」と言って、文字通り、斜めに進む練習です。

太極拳では、前に進む時も、後ろに下がる時も、真っ直ぐには進まず「斜め」に進みます。

斜めに攻めていくことで相手の隙を狙うことができます。

 

第7式 斜行 の動画です(前面および背面)。

 


第7式は南西と北東を結ぶ線を北東方向に進んでいく(斜めに歩く)ところに特徴があります。
動作を大きく3つに分けています。

<動作1>
 ①第6式定式から右手で立円を一回描く。
 ②右手を降ろし身体の向きを南東に変えながら左手とともに胸前に出す(右手陽手、左手陰手)。
  *身体の向きの変え方
   まず左足(虚歩)のつま先を支点に踵を北西方向に45度回す。着地、
   左足の踵が着地したら重心を左足に移し、右足のつま先を上げ踵を支点に南東方向へ45度回転させる。
 ③提膝 左膝を上げる
 ④左足を真っ直ぐ降ろした後北東方向へ大きく滑らすように出す。(内踵から着地、つま先は東を向く)
  同時に左手は鼻前、右手は右肩の高さに持ち上げる。(身体は南東向き)

<動作2>
 ①放松して両手を落とす。
  右足を左足に寄せながら右手で鼻前まで斜竪円の上弧を描く(逆纏から順纏へ)。
  左手は逆纏で左胯外へ按。
 ②左足を大きく北東に出しながら左手で鼻前まで斜竪円の上弧を描く(逆纏から順纏へ)。
  右手は逆纏で右股外へ按。
 ③身体を真東に向け、左足に重心を移しながら左手で左膝を払い勾手にする。
  右手は相手の胸(ダン中)を真っ直ぐ打つ。

  *①と②を合わせると右手と左手をグルグル回しながら斜め45度へ進む『斜行』になります。
   両手のグルグル回しは『搂手』(搂:lou 相手の拳を上から下にはたき落とすような防御の手)。
   自分の中線(胸や腹)を守っています。

<動作3>
 ①放松して重心を右足に移す。右手を開く。
 ②左足に重心移動しながら右手順纏胸の高さで左手首上まで平円を描く。
 ③右手掌を左手首上で翻し右足へ重心移動しながら逆纏で右方向へ平円で右手を開く。
 ④身体を沈めながら左に旋回し重心を左足に移す。右手は順纏で前方に推し込むような形になる。

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『今日のメモ』毎日の練習は気づきの宝庫。太極拳の練習の成果が何に及ぶかは予測不可能。2012年9月〜のアーカイブは『練習メモアーカイブ』へ

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2012/3/20

日本養生学会第13回大会で研究発表をしました。

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